渡辺 隆寛 さん
始めに移住することになったきっかけを教えてください。
渡辺さん ： 東京で働いていたときもいつかは秋田に帰ってこようと思っていました。移住を決めた一番の理由は娘のことを考えてですね。娘を実家に連れてきたときに伸び伸びしている姿を見て、こんな環境で育てられたらいいなと思って。娘もある程度物心がついてきたので、就学する前のタイミングがいいのではと思い移住しました。
こちらに帰ってくることになり仕事はどうされたんですか？
渡辺さん : 私は県内で昨年末に開催されたＡターンフェアに参加し仕事を探しました。その時話を聞いた市内の製造業の会社に正月明け面接に行って採用していただきました。移住前は合唱歌手やブライダル関係の仕事をしていました。製造業は未経験ですが、物を作ることや工具をいじったりするのは結構好きなんです。まだ慣れていないので大変ですが、仕事はすごくやりがいがあります。
渡辺さん(妻) : 私は音楽教室の講師をしていますが、今妊娠しているので１年間お休みしています。出産後に復帰できたらいいなと思っていますが、こちらに仕事があるか心配です。
２人にとって一番心配なことはなんでしたか？
渡辺さん : 収入ですね。暮らしていけるのか心配でした。給料は東京に比べると少ないですが、家賃は安いし何とかなるのかなと。移住者向けの家賃助成があったり、実家が近くにあるので野菜や米をもらったりと助かります。
奥様はいかがですか？
渡辺さん(妻) : やはり収入は不安でした。私が妊娠で働けない…と。でも、にかほ市は助成金などの制度が充実していてとても助かりました。
はい！助成金の話が出てきました！
渡辺さん : にかほ市はまるごと優しく迎えてくれる感じですよね。会社の面接時の交通費補助があって、少ない自己負担で面接を受けることができました。
渡辺さん(妻) : それから、にかほ市は妊婦検診の助成が素晴らしいです！負担額を見て驚きました。東京では自己負担が高額でしたが、こちらで病院に行った時、「えっ！？無料なんですか？」と思いました。市町村で助成額が違うと思いますが、負担額を見てこれは来てよかったと思いました。
住み心地はどうですか？
渡辺さん : すごくいいですね。東京にいた頃とは違って会社が近いので家族と過ごせる時間が増えました。あと自然が多くて、毎週ウサギの餌やりに家族で市内の牧場に出かけています。娘は南極公園が特にお気に入りです。みんなクジラ公園って言うんですよね。娘も遊んだりして体を動かさないとストレスが溜まるので公園は助かりますね。
にかほ市の残念なところはありますか？
渡辺さん : 買い物が不便なところと病院が少ないとこ ろですね。東京だと何でもすぐに買い物に行けたし、すぐそばに総合病院だけでもいくつもあってすぐに行けました。生まれ育った所ではありますが、いったん地元から出て便利な環境に行くと慣れるのに時間がかかりますね。
にかほの皆さんに伝えたいことはありますか？
渡辺さん : 娘が６月から保育園に行っています。保育園の皆さんに温かく迎えてもらいました。保育園は待機児童ゼロで自宅からも近く住みよいまちだと思います。さまざまな場所で温かく迎えてくれたのでありがとうございますと伝えたいです。
にかほ市でこれからやりたいことはありますか？
渡辺さん(妻) : いずれは子育てをしながらピアノ教室を開くことができたらいいかなと思います。
渡辺さん : 東京にいたときは、声楽・合唱の指導も仕事にしていました。にかほ市でも音楽に関わる活動ができたらうれしいです。
何か音楽活動ができたらいいですね。今日はありがとうございました。
【にかほ市広報（令和2年8月1日号）より】
「秋田暮らしの魅力」×「子育て編」
秋田県が制作した移住者インタビュー動画「移住者のストーリー」に渡辺さんが出演しています。ぜひご覧ください。
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