お試し移住体験ツアー(H29年度2回目)

　にかほ市での暮らしを実際に体験して頂き、より具体的に移住を検討してもらう為、平成29年度2回目の移住体験ツアーを実施しました。今回は、内容に職場見学や地産地消の大切さを学ぶ食育体験等を盛り込み、東京都在住の2世帯が参加されました。全国的な寒波により、普段よりも寒いにかほ市を体験できた2泊3日でした。

1日目（平成30年2月3日(土)）

秋田空港～にかほ市へ

　お試し移住体験当日、秋田空港にて参加者をお出迎えしました。そこからにかほ市へ車での移動となりました。秋田～東京間のフライト時間が短く、離陸したと思ったらすぐに着陸で、秋田が思ったより近いところにあるということを感じているようでした。（秋田空港からにかほ市までの車の移動が、フライト時間より長くかかるということに、より衝撃を感じたようでした。）

昼食（ラ・ボンボニエール）

　地元の食材を味わっていただくため、ラ・ボンボニエールにお邪魔しました。この日は、金浦地域の掛魚（かけよ）祭り前日ということもあり、「んだっ鱈（たら）にかほ市へ」という鱈料理イベントが開催中で、鱈を使った特別メニュー（鱈を使ったブイヤベースやグラタン）もありました。地元の新鮮な食材で作られたメニューに満足いただけたようでした。

概要説明、公共施設の紹介

　今回参加いただいたお二人は、にかほ市の訪問は初めてということで、始めに、にかほ市の概要を説明しました。併せて、市で実施している移住関連施策についても紹介しました。概要説明後は、市内の公共施設等を見学しながら道の駅「ねむの丘」へ。展望台から、象潟の九十九島や冬の日本海を眺望しました。この日はあいにくの曇り空で、鳥海山は雲に隠れてしまいましたが、この時期には珍しく穏やかな日本海を見ることができました。

　初日の日程を終了し、この日は象潟夕日の宿「さんねむ温泉」に宿泊となりました。

2日目（平成30年2月4日(日)）

掛魚祭り　見学

　2月4日立春に毎年行われている、掛魚祭りを見学しました。このお祭りは、別名たら祭りとも呼ばれ、３００年以上の歴史があるとされています。海上安全と豊漁を願い、漁港から水揚げされた寒鱈を神社に奉納する、少し変わったお祭りです。10kgを超える大きな鱈が何本も奉納される様子を見学しました。神社近くの勢至公園では、鱈汁や地元食材を活用したメニューの販売だけでなく、たらとサメのすり身で作られた新商品「にかほがんも」の試食等が行われており、県内外各地より集まった方々でにぎわいを見せていました。

白瀬南極探検隊記念館　見学

　日本初の南極探検隊を率いた白瀬矗中尉（にかほ市出身）の生い立ちから探検の記録等を集めた博物館を見学しました。帆船模型や雪上車、南極の氷やオーロラの映像など、様々な展示品に興味を持たれたようでした。

昼食～食育体験（食育工房　「農土香」）

　食育工房「農土香」での昼食。米粉を使った天ぷらや、ピザ。ご主人の打った特製そば等、どれもとても美味しくいただきました。あまりのボリュームに、その場にいた全員が完食できませんでしたが、秋田県のおもてなし精神を体感いただけたものと思います。

　昼食後は、同じく農土香の渡辺さんに指導いただき、米粉パンの手作り体験を行いました。米粉パンを作る中で、安全・安心な食材の大切さ、地のものの美味しさを学ぶことができ、田舎ならではの、都会では体験することのできない内容の食育体験となりました。（完成した米粉パンも結構な量となり、しっかりお持ち帰りして頂きました。）

ＴＤＫ歴史みらい館　見学

　世界企業であるＴＤＫ㈱の歴史と未来を体験できる、ＴＤＫ歴史みらい館を見学しました。創業者斎藤憲三氏（にかほ市出身）の挑戦や、ＴＤＫ㈱の歩みなど、解説員の方から詳しく説明してもらい、カセットテープなどの懐かしい製品等も見ることができました。これからの未来への取り組み等も見ることができ、有意義な時間となりました。中でも特に、ウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」による体験型シアターは好評でした。

　2日目の日程を終了し、この日は「いちゑ」に宿泊となりました。